いきなりですが・・・実は私、中学1年生の時に学校へ通えなくなった経験があります。
そうです。いわゆる「不登校・ひきこもり」になりました。
当時は学校へ行かない(行けない)ことに対して、罪悪感や後ろめたさ、将来への不安が入り交じり一言でいうと絶望に近い感情を持っていました。
「周りの友達は通えているのになぜ私だけ?」
「私はおかしいのか」
「育ててくれている両親に申し訳ない」
等、様々な思いが渦巻いて、さっさとこの世から消えたいとも思っていました。
当時、10階建てのマンションの9階に住んでいたのですが、ベランダの手すりを乗り越えて飛び降りようとしたことも。(下を見たら怖くなって怯んだ)
そんな暗黒時代を経験した私が立ち直るきっかけに出会い、前向きになれた経験談を書かせてください。
この記事は
- ・不登校の子供を持つ親御さん
- ・学校に行けずに悩んでいる学生さん
- ・現在子育て中のママ・パパ
- ・学校に通う意味が見いだせない方
に読んで頂けたら幸いです。
不登校になった理由
当時中学1年。1学期は普通に学校に通えていました。
部活動にも所属し、友達も数人いました。
年代を問わず、女子アルアルなのですが、グループやらターゲットを変えた嫌がらせやイジメがあり、いつか自分もターゲットにされるのでは?という不安を常に抱えていました。
また、勉強も得意ではなく
歴史とか覚えて何の役に立つの?
と、常に理由をつけては勉強から逃げて、成績は下のほう。
人間関係が不安&勉強する意味がわからないことから段々と学校へ行く意味が分からなくなっていきました。
そして夏休み明けの9/1、制服を着て鞄まで持ったにもかかわらず靴が履けませんでした。
リビングから「遅刻するわよ~」と母の大きな声が聞こえてはきましたが、玄関のドアが開けられずに自分の部屋に泣きながら戻りました。
この日から私は不登校になったのです。
学校を休んでる間のこと
両親は毎朝「学校に行きなさい!」とすごい剣幕で怒ってきましたが、それでも頑なにお腹が痛い、眩暈がするなどと理由をつけて休みました。(そして部屋からは出ない)
毎朝母が学校に「風邪で休みます」と電話をかけ、受話器を置いた音がすると体が軽くなったのを今でも覚えています。
そして父が仕事、母がパート、弟が小学校へ行ったあとに部屋から出てリビングへ行き、テレビでワイドショーを見る生活が続きました。(なので当時芸能界のニュースは知り尽くしていた)
何度か担任からの提案で保健室登校もしてみたのですが、結局は行かなくなりました。
立ち直るきっかけ
そんな生活が2か月続いたころ、毎日学校へ行けと怒っていた両親は何も言わなくなり、代わりに私を外に連れ出すように。
海、山、温泉(これは両親が行きたかっただけかも)、空港、サーキット、美術館。
時には仕事を休んでも連れ出してくれ、様々な景色、物を見せてくれました。
自分が部屋に引きこもっている間にも、当たり前だけど世界はちょっとずつ進んでいて変化しているんだ
当時、家と学校の世界しか知らなかった私に衝撃が走りました。
中でも、両親が連れ出してくれた先で見た空港から飛び立つ飛行機、サーキットで走る車に興味を持ち、どのようなメカニズムで動いているのか?と大変興味を持ち、将来はエンジニアになりたいと強く思うように。
どうすればエンジニアという職業に就くことが出来るのか、当時インターネットが無かったので図書館に行き調べました。(同級生や知り合いに会いたくないので、平日昼間にコソコソと)
すると、エンジニアになるには高校を出て、大学もしくは専門学校へ行く必要があると知り、私は自分の為に学校へ行く決心をします。
再登校からその後のこと
不登校になってから4ヶ月後の1月、冬休み明けと同時に突然登校した私に同級生たちはどう接すれば良いかわからない状態。
中には「なんで休んでたの?」や「なんで来たの?」とニヤニヤした顔で質問をしてくる人も。
それでも私は自分のために勉強しなければならないから学校へ来たとだけ返し、毅然に振舞っていました。(内心傷ついたけど)
すると、周りもだんだんと珍しさが無くなってきたのか普通に接してくるように。クラスメイトとも元のように過ごせる状態に戻りました。
その後も人間関係や勉強に悩むことはもちろんありましたが、自分の軸がぶれないよう努めました。
結果、中学を卒業し地元の高校へ進学、そして希望した大学を経て夢の職業に就き、現在があります。
長々と話してしまいましたが、何が言いたいかというと以下の4点です。
伝えたいこと
・心が壊れる前に避けること(逃げではない)
・学校以外の世界を知ろう
・自分の好きな物を1つ見つけよう
・自分を大事にして、軸を持って生きよう
私の経験ですが、たくさんの世界を見て、自分の「好き」を見つけることがきっかけの一つになりました。
漫画やテレビだっていいし、好きな場所や匂い、芸能人、動物でもなんだって良いのです。
また、最初は怒っていた両親でしたが、私の気持ちを尊重してくれたことを今ではとても感謝しています。
仕事があるのにも関わらず、時間や労力を割いてまで私を部屋から連れ出してくれ、きっかけづくりのサポートをしてくれました。
現在2人の娘を育てている私ですが、将来娘たちが同じように学校に行く意味が見いだせなくなってしまったとき、両親と同じ様に振舞えたらなと思っています。
狭いコミュニティに捕らわれず、たくさんの素敵な世界を自分の目で見て、自分を大切に生きていきましょう。
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